ゆーてんのブログ

元東京外大生が、語学、旅、キャッシュレス、マイル、ポイントについて語るブログ

(動画あり)アメリカの大絶景を眺めよう!〜Amtrak鉄道旅〜 part. 1

f:id:yuuuu7en:20170505093236p:image

 

2015年11月14日。僕はアムトラックのホームページから鉄道チケットの予約をしていた。シカゴからロサンゼルスまで、実に2泊3日、43時間15分かけ、ほぼ大陸を横断という形で移動するサウスウェストチーフ号だ。12月3日から5日まで乗車するチケットを購入。アムトラックに乗るというのは、僕自身のアメリカ旅行の4つの目的の内の1つにしていた。

 

さて、アムトラックとはアメリカの鉄道会社のことで、日本で言うJRみたいなもの。日本の新幹線のような、単に都市間を移動する目的の乗り物ではなく、乗車中に車窓から手つかずの大絶景を眺めたり、食堂車でゆったり食事を楽しむといった、「移動中の過程」を楽しむ乗り物だ。なのでスピードは高速鉄道をイメージしたら全然遅く、料金もめちゃくちゃ高い。主に時間にもお金にも余裕のある、アメリカの老夫婦の方々をターゲットにしているよう。ゆえに「節約バックパッカー、日本人、若者、一人」といった、ターゲットとは正反対のタグばかり付いた僕は、車内ではしばしばアウェー感を味わうことに…笑

 

12月3日当日。僕は出発の2時間ほど前にシカゴユニオンステーションに到着した。というのも、僕が予約した座席はルーメットという簡易寝台で、コーチシート(いわゆる椅子型の座席)ではなくルーメット以上の寝台席(他には家族向けの個室席もあり、値段は更に高い)を予約すれば、駅のラウンジが使えるからだ。中は空港のラウンジと似ていて、ソファー、コンセント、Wi-Fi、簡単なソフトドリンクが完備されていた。またチケットに関しても、ウェブで予約した際にはEチケットがPDF形式で自分の登録したメールアドレスに送られてきて、それを印刷すれば、それ自体がチケットになり、駅での発券は不要なので、実に先進的(ただ僕の場合は記念として駅での発券も行いました笑)。

 

f:id:yuuuu7en:20170505093348p:imagef:id:yuuuu7en:20170505093402p:imagef:id:yuuuu7en:20170505093419p:image

 

乗車前にアムトラック実況をやってみた!笑


Southwest Chief ~from Chicago to Los Angeles~ @ Chicago Union Station (2015.12.3)

 

出発の少し前に乗車案内があり、午後3時に定刻通り駅を出発した。ダウンタウンを経てあっという間にシカゴ郊外に出て、大規模な穀倉地帯を進む。ネットで「アムトラックはよく遅れる」という情報を見ていたが、信じられないくらい快調に進んでいった。

 

f:id:yuuuu7en:20170505093520p:image

 

日が暮れると、この鉄道旅で初めての食事の時間がやってきた。寝台席を予約した人は、1日3食の食事代もチケットに含まれている(アルコールは除く)。

 

実は日本人ぼっちバックパッカーにおいて、一番アウェー感を味わうのはこの時間だ。というのも、食堂車では他人同士でも強制的に相席にさせられるからだ。特に一人客は最もテーブルの埋め合わせがしやすい人数。僕も毎回の食事の際には必ずどなたかと相席になり、一人で食事をしたのは一回もなかった。別に嫌がらせではなく、コミュニケーションを楽しんでもらうというアメリカらしい列記とした理由があるそう。言語はもちろん英語。僕もたどたどしい英語で同じ卓を囲んだ方々とコミュニケーションに参加(ていうかもう何かしら喋らないといけない状況)。Where are you from ? から始まり、I'm from Japan. とはさすがに答えられたが、相手方の経歴や日本について質問された時は上手く聞き取れず、もどかしい思いを経験。英語はもちろん、日本についてももっと知っておくべきだったと反省した。

 

食事のメニューはいくつか用意されていて、僕はアムトラック名物と謳われていたステーキを注文。味はまぁまぁ美味しい(車内食なので味は期待しない方がちょうどいい)。僕は確かミディアムレアぐらいで頼んだが、周りのアメリカ人はミディアムウェルかウェルダンで頼んでいた。日本人と違い、アメリカ人は生の状態を好まないんだなぁと知った。

f:id:yuuuu7en:20170510142149p:image 

f:id:yuuuu7en:20170505093548p:image

 

食事が終われば、シャワーを浴びに行く。僕が寝台席を予約したのは、コーチシートと違ってシャワーが完備されているからだ。1泊ならまだいいが、2日もシャワーを浴びないのはさすがに辛いと感じたので…。

 

初日は初めての長時間鉄道旅行ということで、何もかもにワクワクしたところで終了。スピードも落ちず、依然として快調に僕らを運んでいる。「このまま行けば多分遅れることはないな」と、半ば確信した気持ちさえ生まれていた。