ゆーてんのブログ

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元東京外大生が「試験用」と「実用」の語学学習法の違いを考えてみた

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皆さんこんにちは、ゆーてん(@yuuuu7en)です。今回も語学ネタをお届けします。

 

「中学高校と6年間も英語を勉強してきたのに、なんでいざ海外に出ると喋れなくなるのか?」

 

昔からテレビや新聞、ネットでよく見る問い。皆さんも一度は聞いたことあるのではないでしょうか?

 

僕もその一人に当てはまります。高校生の頃は毎日英語の授業があって、毎回のように単語や熟語のテストがあって、こんなの使うのかってくらいアカデミックな単語もぎゃんぎゃん覚えてました。おかげで学校の期末テストや予備校の模擬試験、センター試験の点数は高得点が取れてました。

 

でも海外旅行ではなぜか言葉が出てこない…

 

世界一周から始まり、特に去年は多めに海外を旅する機会を作ったりと、このあたりからもどかしさを切に感じるようになりました。ゲストハウスで世界中の旅人と出会う機会があっても、喋れないがゆえに話が弾まない。海外の人は結構気軽に話しかけてくれるんだけど、

 

” Hello. My name is Yusuke. I’m from Japan. Un...... ”

 

いつもこんな感じ。こんなんで話が続かないのが分かってたので、最初から会話に入らない時もありました。なんてもったいないことをしてるのか。

 

ただ、中国人の友達とSNSでチャットしたり、ネットで検索する際に敢えてSiriを使ってみたり(スピーキング)、逆に中国語の試験に合格するために勉強し続けたり、ってことをやってたら、「あー、もしかしたら根本の勉強の仕方が合ってなかったのかなぁ…」という結論に至りました。

 

前置きが長くなりましたが、今回はその違いと、実際に使えるようにするのは何が必要なのかについて皆さんとシェアしたいと思います。

 

試験用

試験に合格するためには、出題に合わせた能力が必要。なのでまず過去問は必須。過去問は傾向や時間配分を確かめるため。

試験で出題されるのは主に文法語法問題リーディングリスニング。なので文法語法を覚えます。色んな文章に対応するために、膨大な単語を覚えます。

試験中はスマホの電源を切らないといけないので、インターネットが使えません。本番中に調べることができないので、その前に膨大に覚えとく訳ですね。

以上から「試験用」の勉強法は、出題傾向に思考を合わせ、前もって膨大に詰め込む、要するにインプットメイン。必要なのは、前もって膨大に覚える必要があるのでそれらを納められる記憶力

 

実用

主な能力は、スピーキングリスニング。要するに会話がメインになってくるんですね。そしてそれぞれのライフスタイルによって使う単語や表現も変わってきます。例えば旅好きな人が必要だと想定されるのは旅用の単語や表現。「チェックインしたいんですが」とか「荷物を預かってもらえますか?」とか「これ食べたい」とか。ここにアカデミックな単語は必要ありません

スピーキングは話してこそ培われる能力なので、話す必要があります。圧倒的なアウトプットメイン。この点はスポーツと一緒ですね。

スポーツはとにかく練習する。試す。つまりアウトプットをするんです。「こうすれば上手くいく!」みたいな理論本は読まないですよね。僕は器械体操とブレイクダンスをしてたのでよく分かるんですが、とりあえずやってみて、それを動画に撮って、プロの動画と見比べながら「こうすればいいんじゃない?」って試行錯誤して、またやってみる。その繰り返しです。

そして、実用の場面ではインターネットが使えます(これが一番の違い!)。なので膨大に覚えとく必要は無いんですね。分からなくなったらその場で翻訳アプリとかウェブの辞書で調べればいいので。言葉で伝えられなかったらGoogleの画像検索やインスタで、写真や動画を見せれば伝わります。例えば「西瓜」が上手く見つけられなかったら🍉の写真を見せれば伝えることができます。視覚は全世界共通なので。

以上から必要なのは、分からない時にすぐ調べられるように、常時インターネットにアクセスできる状態

 

違いはこんな感じです。

 

なので「実用」のための勉強順序としては、

 

① 最低限の基礎的な文法と単語をインプット

② ひたすらアウトプット(正しいか否かは気にしない、間違っててもいい)

③ 分からない単語や表現に出くわしたらその場で調べて補強

 

※ もしその言語が初めて触れるものであれば、まずはどんな言語なのかを知るところから始めましょう。方法は以下のブログの始めの方で説明しています。

 

分からないもどかしさから、調べて調べてやっと答えが見つかった時の解放感を味わうことで、ガッツリ記憶に定着するものです。

 

逆にリスニングに関してはどちらも共通して必要な能力なので、試験用と同様の勉強法で良いでしょう。YouTubePodcastでネイティブの会話を多聴しましょう。

 

ということで、皆さんも語学の勉強の際、「自分はどっち用の言語を身に付けたいのか?」をぜひ意識してみて下さい!

 

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