元東京外大生がスマホ1つで語学力を高める方法を考えてみた
皆さんこんにちは。昨年度、東京外大を卒業したゆーてんです。
僕は今、10月に行われるHSK(汉语水平考试)の3級の試験を受けようと中国語の勉強をしています。元々漢字が好きなのをはじめ、体操競技が盛んであること、機内で偶々観た中国のバラエティー番組が面白かったこと、シルクロードを旅してみたいこと、多種多様な少数民族が点在していること等、個人的にこの国にめちゃくちゃ魅力を感じているということで、この際受けてみようかなぁと思った次第です。
ということで、今回は語学の中でも中国語の学習について書いていこうかなぁと思っています。
僕が採り入れたのは「スマホ1台かつほぼ無料」で学習する方法。これについてシェアできたらなぁと。
それを成し遂げるのに重要なツールとなるのが、「アプリ + SNS + ウェブ」の組み合わせです。例えば、現地の友人を作りSNSで繋がって気軽にチャットができれば、インプットだけにとどまらない、アウトプットの環境が常に用意されることになります。僕は今年6月にタイを旅してきた際に、たまたま同じドミトリーに泊まっていた中国人の方と友達になりました。
では具体的に、インプットとアウトプットに分けて僕がどのアプリを使っているのかご紹介したいと思います。
◎インプット
HSKのアプリ
主に単語を勉強するためのツール。リスニングやテスト機能も付いててアウトプットにも適しています。移動中やちょっとした合間に勉強できてとても気軽。無料でも使えますが、全機能を使うためには課金が必要(僕は課金してます)。
Appleが提供してるインターネットラジオ。リスニングのインプットに使っています。僕の場合、NHKの中国語版ニュースを「マイPodcast」に登録しています。ちなみにNHKのラジオニュース番組に関しては他にも英語、韓国語、スペイン語、フランス語、タイ語なんかもあります。僕が学生時代に専攻してたヒンディー語もありました!笑
YouTubeで現地のテレビ番組を視聴する
中には字幕を付けてくれてる番組もあって非常に助かります。僕が気に入ってるのは「快乐大本营」という湖南省のテレビ局が作ってるバラエティー番組。先月のフランス旅行の際の機内コンテンツの中で偶々見つけました。1997年からやっている長寿番組らしいです 笑
《快乐大本营》20161203期: 梁咏琪袁姗姗领神秘大咖蒙面空降 王菲菲性感热舞 快乐家族屡遭套路 Happy Camp【湖南卫视官方版1080P】
言語設定が可能で、日本語だけでなく非常に多くの言語のwebニュースを発信してくれています。リーディングのインプットに使っています。
微博
中国版ツイッターで、ウェイボーと読みます。政府による閲覧規制があって中国国内ではTwitter, Facebook, Instagram, LINE, Googleが使えないという理由から、現地の人と繋がるためには重要なツールです。というわけで僕もアカウントを開設し、前述したタイで出会った友人はもちろん、中国の有名人のアカウント(前述したバラエティー番組に出てくる芸能人やC-POP歌手)、観光情報のアカウント(旅が好きなので)、中国の体操選手のアカウント(僕自身が体操が好きなので)をフォローしてみました。
微博のいいなぁと思うところは、ネイティブの自然な中国語表現を観察できること。
外国語を学習する際に難しいなぁと感じる事項の一つが、「自分の話したあるいは書いたことはネイティブから見ても自然な表現なんだろうか」という点。例えば僕がよく思うのが、外国人との会話の中で「形容詞 + だから」という表現が出てきた時。「名詞 + だから」の場合は、そのまま当てはめても良いのですが(有名だから、雨だから、のように)、形容詞の場合は「青いだから」とか「大きいだから」とは言いません。言いたいことは分かるのですが、普通そうは言わないよね、って表現がどうしても出てきます。逆も然り。僕も高校時代、英作文で結構添削されたのを覚えています。これに関しては正直慣れるしかありません。
微博で流れてくる文章は、中国人が書いているリアルタイムの文章、要するに最新の口語文が読めるわけです。それらをたくさん読むことで、「あっこう言いたい時はこういう表現をするんだな」というふうに発見することができます。
僕のアカウント
あと語学学習という観点ではないですが、現地語で読めれば、日本語でググっても出てこないようなコアな情報が得られるという点でも微博や Google News は重宝しますね。
◎アウトプット
微博や微信で文章を書いて発信する!これに尽きるでしょう。
中国版LINEで、ウェイシンと読み、英語名ではWeChatと呼ばれています。こちらも現地の人と繋がるためには必須のツール。今や中国人のほとんどが使っているアプリとあって利用者数は相当なものです。微信でチャットをすれば、ライティングの最良のアウトプットになります。どの単語を使えば良いのか等を考える習慣も身に付きます。僕は間違っててもとにかく書いてみるという意識でやってます。
余談ですが、今中国ではスマホを使ったモバイル決済が急速に普及しており、猛スピードでキャッシュレス社会に近づいているらしく、その決済手段の一つとして微信が WeChat pay というサービスを提供しています。過去にキャッシュレスについての記事も書いたりして、この分野に関しては非常に関心を持っている僕にとっては、是非現地で使ってみたいところです。
具体的なアウトプットに関しては、普通に日本でツイッターやLINEを使うみたいに、何気ない日常について発信するとかで良いと思います。それに慣れてきたら、インプットで読んだ中国語ニュースのリンクを貼って意見を述べてみたりとか。
ここまで見てきて、お金がかかってるのはアプリの課金のみ。ものすごく低価格で勉強できるようになってきてるなぁと僕自身も驚いています。
最後に、語学学習において欠かせない辞書についても少し触れておきましょう。スマホ1台かつ無料ということでもちろん紙の辞書や電子辞書は使いません。
僕が使っているのは、Weblio(中日・日中)というウェブ上の辞書とGoogle翻訳というアプリ、そしてたまにPapagoという翻訳サービス。中国語に関しては、漢字の読みが分からなくても手書き検索という機能もあるのでとても便利です。
辞書でもイマイチ意味が分からない場合は、単語をそのままググって(もちろん中国語のままで)調べたりもします。今日ちょうど微博である有名人の投稿を見てて気になった「吹风筒」という単語がググった結果「ドライヤー」って意味だと知った時は、なるほどなぁと結構感動しました 笑
検索エンジンの左側にある鉛筆マークをタップすると手書き欄が出てくる
今回は中国語に関しての記述でしたが、「アプリ + SNS + ウェブ」というやり方を採れば、他の言語にも応用はできるかなぁと思いますので、是非試してみてください!
ではでは。
※ 11/15追記!
11/15にウェブで成績が発表されて、無事合格することができました!一番懸念してた听力が満点だったことにただただ驚いています 笑
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