ゆーてんのブログ

元東京外大生が、語学、旅、キャッシュレス、マイル、ポイントについて語るブログ

スペイン編 18万無駄にしました…

15ヶ国目のスペイン。ここに来た目的は南部の都市グラナダにあるアルハンブラ宮殿に行くこと。世界史の資料集に載っていた写真を見て、一度は行ってみたかったと思っていた場所。

 

実はそれだけ。もちろんサグラダファミリアとかもっとド定番な観光地がある国だけど、僕はあまり興味がわかなかったので最初からグラナダ1本に絞っていた。

 

なので旅行記的な内容はそんなに無い。今回は最初にアルハンブラ宮殿を写真で軽く振り返ってから、メインにしたいタイトルの説明をしようと思う。旅人にとっては結構重要な情報になるかと。

 

ただ1つだけ、アルハンブラ宮殿以外のグラナダでの思い出は、1人の日本人男性と出会ったこと。グラナダのバスターミナルから市内に向かう路線バスを待っている時に、お互いに日本人っぽい顔に気付いて男性の方から声をかけて下さったのが始まり。連絡先を差し控えられたので、以降連絡は取っていないのだが、その方はパリ在住(今もそうかは分からない)の70代の方で、パリにはもう40年くらい住んでいるとおっしゃっていた。以前は旅行会社に勤めていて、毎年のように結構世界各地を回っていたそう(当時も進行中)。まだ紛争沙汰ではない頃のシリアにも行ったことがあるらしい。

 

宿は別のところだったが、翌日アルハンブラ宮殿にはご一緒させてもらうことに。その方は最初は目視で確かめたいということで必ず現地についてから自分の足で宿探しをするらしい。さすが旅慣れてる方だなぁ。

 

アルハンブラ宮殿では一つ一つ解説をして下さった。この壁画にはこういう歴史がある、この眺めにはこういう意味合いがある、といった具合に。まさにガイド。いったいどうしたらこんなにペラペラ出てくるのかというぐらいかなり詳しかった。

 

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グラナダまではALSAのバスで向かう。ネットでスペインでの長距離移動でオススメされてた会社だったので。

 

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グラナダの中心部。10月下旬ながらかなり暖かかかった。天気も良く、写真が映える。

 

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夕暮れのアルハンブラ宮殿。夕焼けが反射する様が綺麗だということで連れて行ってもらった。既に他の観光客も多い。

 

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翌日、いよいよアルハンブラ宮殿の中へ。中は城塞以外にも庭園があったりと、結構広かった。

 

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ちょうど湖面に反射してた

 

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世界史の資料集に載ってたやつ。これが見たくてスペインに来た。

 

 

さて本題。宿に帰ると、次の航空券の予約を始めた。行き先は南米ペルー。スカイスキャナーで調べていると、マドリード発マイアミ経由でリマに入るアメリカン航空の便が時間的にも良さげだと判断。何日滞在するかは分からないのでこれまで通り片道のみでの購入。できるなら早く南米に飛びたいという思いもあって、明後日とかなり直前の便だったので値段も178000円と高かった。高いなぁとは思いながらも「まぁ、距離相応なのかなぁ」とも思って予約した。

 

フライト当日。いつも通りチェックインカウンターに搭乗手続きと荷物預けに行く。15ヶ国目とあって、この辺はさすがに慣れていた。パスポート見せて搭乗券発券してもらって荷物を預けて...っていう流れを何も疑わなかった。ところが...ところが、ね。

 

係員 :「ペルーのビザは持っていますか?」

俺  :「いや、持ってませんけど」

 

日本人は183日以内の滞在ならペルーにはビザなしで入国できることは知っていたので、当然持ってない。

 

係員 :「じゃあ、ペルーを出国するチケットは持っていますか。持っていれば見せて下さい。」

俺  :「いや、それも持っていませんが...」

 

好きなタイミングで移動するつもりだったので、これまで通り片道切符のみでの旅。ただ今までと違う。すぐに発券してくれないあたり、嫌な予感が募る。案の定、的中。

 

係員 :「どちらかを見せて頂けないと、搭乗できません。ビザが無理なら出国チケットを今すぐあちらのカウンターで買ってきてください。」

俺  :「はっ...?えっ...?っていっても今すぐ出国日決めれるわけないやん...!ってか日本人はビザなしでペルーは行けるんだってマジで!!」

 

俺  :「あっ、ボリビアにバスで抜けます」(苦し紛れに言ってみる 笑)

係員 :「そのバスチケットは?」

俺  :「...」(そんなん現地で取るから持ってる訳ないやん)

 

後ろにつっかえていたのでとりあえず列を外れた。チケットカウンターで買っちゃうか否か迷ってたところ、たまたま日本人に遭遇してペルーの入国条件をスマホで調べてもらった(ありがとうございます!)。やっぱりビザなしで行けるやんか、なんで無理なんや。

 

その画面を開いたまま、もう1回別の係員で(笑)トライ。なんかの間違いであってくれ、頼む!

 

俺  :「ほら、日本人はビザなしで行けるって書いてあるやろ!」

係員 :「(もはや呆れた感じで) ノー。ビザか出国チケットがないと乗せられません。」

 

それ以降はどんなに主張しても無理だった。かといって出国チケットを買う気にもならなかった。結局何もできないまま、搭乗時間が過ぎ、その便には乗れず。

 

178000円、18万近く無駄にした。

 

ショックすぎて、ただただ空港で立ち尽くすしかなかった。呆然とするしかなかった。市内にも戻る気にもなれず、幸い無料Wi-Fiがあったのでもう1回別の便で再予約を試そうとも思うも、乗れなかった事実があまりにデカすぎてビビッてしなかった。

 

これが昼の出来事。そのまま夜まで空港に居留まり、遂に空港泊。親に謝罪の連絡を入れる(家族カードで決済したため)。

 

 

翌日、気持ちが落ち着いてからいろいろ調べてみると、出国チケットを見せないと搭乗できない場合もあるという情報も見つかった。その場合は、往復で買っといて片道破棄する(あくまで復路分は出国チケット持ってますよって示す用の意味合い)という手段があることも知った。往復運賃は単に片道の2倍の値段とは限らず、片道プラス1~2万だったり、同じだったり、むしろ安くなる場合もあることも知った。だったら往復で買っといても良かったじゃん、とも学んだ。

 

そしていくらビザなしで入国できるという事実があっても、チェックインカウンターの人が全ての人のあらゆる国への入国条件なんて熟知してるはずもないのでは?本当かは分からないが、スペイン人の係員が日本人のペルーへの入国条件なんて実は知らなかったのでは、と変に納得してしまった。しかもスペイン-ペルー間のフライトで日本人客の利用は想定しにくい便だし。

 

とりあえずもう一度市内に戻って、気持ちの整理が付くまでマドリードで過ごした。泊まったホステルでたまたま日本人バックパッカーとの出会いがあったという意味では、これはこれでよかったのかなぁとも思いながら。だいぶ休養にもなったし 笑

 

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そのバックパッカーの方は大学で寿司について研究してて、世界各国で必ず1回は寿司を食べるというテーマで世界一周をしていた。ちょうどマドリードでも寿司巡りをしようとしていて、せっかくなので同行させてもらい、僕も日本食を堪能した。ここの寿司はあまりローカライズな味ではなく、かなり日本に近くない?って思ったのを覚えている。

 

今度こそ確実に渡りたいという思いで、南米は諦め、5日後にアメリカのニューヨークに進路変更することにした。

 

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