ドイツ編 クルーズ船に同乗してた女性に救われた話
実は最も効率よく旅の目的を果たせたのが10ヶ国目のドイツ。ハンザ同盟都市リューベック、音楽隊の童話で有名なブレーメン、鉄道でライン川沿いを走る、ケルン大聖堂、本場のオクトーバーフェストの雰囲気を仮に味わえたらミュンヘン。主に高校世界史で習った都市を実際に見てきたいという思いでやってきた。
前回の投稿の通り、ドイツまではFinnlinesというクルーズ船で向かった。タイトルは、無事にドイツのトラヴェミュンデに到着して下船した時の話。
夜の8:30頃に着いたのだが、辺りはすっかり暗くなっていた。Googleマップの情報だと宿をとっていたリューベックまでは、港からローカル電車で行けるらしき情報が出てきた。同乗していたフィンランド人には「もうタクシーしかないよ」とも言われ、不安になる。できるだけタクシーは使いたくなかったが、最悪タクシーでもいいかな…
遅かったので、たしか追加で50€払えばその日も船内に泊まれるというオプションもあったが、Finnlinesに対する評価があまりよくなかったのと、翌日は丸1日観光に使えるように近くに滞在しておきたかったのがあって却下。
下船してからハンブルクに向かうという若い女性に出会った。どうも同じ船に乗ってきたらしい。前述のフィンランド人が「この日本人リューベックに行きたいらしい」と彼女に伝えてくれていた。すると彼女がフェリー会社関係のスタッフにドイツ語で相談してくれたのだ。彼女はハンブルクからはチューリヒに向かうと言っていたのでおそらくスイス人。なるほど、スイスではドイツ語が公用語になっている。
改めて、マルチリンガルってすごいなぁと思った。マルチリンガルってだけで人を助けることができるんだから。
行き方の詳細が分かったのか、彼女が僕に話してきた(ここは英語)。
「あのバス停からリューベック行きのバスが出てる。次が最終便よ!」
時計を見たらあと10分後だった。
タイミング、神かよ
もし自分だけで模索してたら、おそらくその唯一の交通手段を逃してた。辺りを見る限り、タクシーも見当たらなかったので。彼女にはお礼を言って深く感謝した。
彼女の言う通り、10分後にそのバスが到着。ドライバーにリューベックに行きますかと伝えたら頷いてくれた。やっぱり最終便っぽい。乗客は僕しかいなかった。
無事にホステルに到着。到着予定時刻を過ぎていたのだが、ホステルのスタッフも嫌な顔せずに待っていてくれた。
周りの手助けに支えられて始まったドイツ。この流れからスムーズなドイツ旅が始まったような気がする。
本題はここまでだが、スムーズな旅を後押ししたものがもう一つある。ジャーマンレイルパスという鉄道パスだ。
これは一定期間(いくつか種類があって自分は5日間のやつを買った)、ドイツ鉄道が乗り放題になるパス。いつから使うかの申告(ヴァリデーションと言う)さえすれば、いちいち切符を買う必要がない。途中下車も自由。乗り換えをミスっても関係ない。
しかもこのパスではドイツの高速列車(ICE)にも追加料金なしで乗れて、これが一番デカい。ちなみに他のヨーロッパの国では高速列車は全席指定のため、パスを持っていても結局窓口に行って予約しないといけないし、予約料として追加料金が必要だ。ドイツでは一区間の乗車券がめちゃくちゃ高いので、長距離含め、移動が多い旅では絶対に元が取れるのでかなりお得。
ハンブルク中央駅。ドイツの主要駅はとにかく横に長い。
最後にギャラリー
車窓から撮ったライン川
ケルン大聖堂。とにかくデカい。
ミュンヘンにて。厳密には前日だったが、オクトーバーフェストの雰囲気は十分出てた。