番外編【勝手に世界一周振り返り】Finnlinesで航路国境越え
フィンランドからドイツまでは、Finnlinesというクルーズ船で向かった。日本語での情報はあまり見当たらなかったので、番外編として加えようと思う。航路国境越えは初めての経験だ。
チケットはFinnlinesのホームページから購入。ヘルシンキからトラヴェミュンデ(Travemünde)というドイツの港町までのルートを利用した。所要約30時間かけてバルト海を縦断する。
座席は3クラスあり、1つ目がコーチシートのみのもの、2つ目が海面下にある寝台個室(トイレ、シャワー付き)、3つ目はオーシャンビューの寝台個室。後者ほど値段が高い。
ロヴァニエミから夜行列車でヘルシンキに戻り、その日の夕方に乗船する便だったので少なくともシャワーは浴びたかったので寝台個室、ただオーシャンビューはさすがに高いということで、僕は真ん中の座席クラスをチョイスした。値段的にはもちろんコーチシートだったが、シャワーを浴びれるか否かがどうしても分からなかったので確実策で。
フェリーターミナル
中に入ると待合室が。左手がチェックインカウンター。
チケット
日本人は皆無だった。フィンランドとドイツの間なので、当然日本人乗客を想定してる路線じゃない。フィンランド人、ドイツ人、その他ヨーロッパの主に富裕そうな年配のお客さんが大半だった。中には国内では高いのでドイツで大量にお酒を買って持ち込むというフィンランド人の若者も。彼らは大きなスーツケースを抱えていた。乗船早々アウェーな気持ちに…
出航
フィンランドとドイツの国旗
真ん中ランクの海面下の部屋について。まず掃除用具らしきものが置きっ放しだったことが既にポイントを下げる。当然窓は無いので夜が明けたか否かは分からない。海面下ではWi-Fiは完全に届いておらず、景色が見える地上階に行かないと使えない。
普通にホテルの様相
部屋はこんな感じ
そしてこれ。2段ベッドなので最悪相部屋の可能性がある(僕は実際にこれを経験した)。夜中にいきなりガチャっと音がした。割と真剣に恐怖沙汰だったのを向こうも察したのだろう。自分はスウェーデン人で一人旅なんだとすぐに自己紹介してくれたが、さすがに見ず知らず同士の相部屋はねぇだろう。この同室の男性よりも、同室に割り当てたフィンライン側に不信感を感じた。
ということで、レビュー早々マイナスポイントばっかり連ねたが、海面下の寝台個室は値段的にもクオリティー的にも一番中途半端なのでオススメしない 笑
他の座席クラスについて。実際に見てはないがオーシャンビューの寝台個室はいうまでもないだろうということにしておく。
コーチシートは実際に見れたのでレビュー。コーチシートは地上にあるので普通に景色が眺められる。僕が一番気になったシャワーだが、公共のジャグジーがあってそこでシャワーを浴びることができた(なんだよ…笑)。そもそもダイニングとかバーとか売店とかは地上にあるので、アクセス自体もコーチシートの方が断然良かった。海面下からは遠い。バックパッカーはコーチシートを利用しよう。
カフェバー
たまたま話しかけられたフィンランド人に流され、僕もそのジャグジーを利用した。ついでに北欧名物のサウナに入れたのは良かった。
Wi-Fiに関しては一応装備してるとは謳われているが、船上は難しそうだ。海面下は論外で、地上でも結構遅め。Wi-Fiは無いと思った方が良い。
初日から色々と期待外れだったりアウェー感が強くて、クルーズと言えども全然ワクワクしない。でもこのままはもったいないなぁ。ということで翌日の夕食は奮発してディナーブッフェを予約した(たしか34€だったかな)。北欧やドイツの料理がたくさんあって、ブッフェには満足できた。
夕焼けが綺麗だった
ドイツ到着。客船の外観は最後の最後に撮りました。
総括
海面下の寝台個室とそもそも日本人がいなくてアウェーなのが辛かったが、話しかけてくれた人がいたり、食事に関してはまぁまぁ良かったかな。点数は40点(←掃除用具置きっ放しと相部屋の件がだいぶ下げた 笑)。僕はもう乗らなくていいかなぐらいの気持ちになってしまったが、気になった方は利用してみてはいかがでしょうか。