脱・スーツケース旅
はい、皆さんこんにちは。ついこの間外大を卒業し、その前には卒業旅行としてインドとバリ島を合わせて1ヶ月間旅してきた者です。
1ヶ月という長期間ながら、持ち物は通学に使ってたリュックたった1個分だけ。今回はインド旅行記とかではなく、スーツケースを持たない、リュック1個で旅するメリットとそのメソッドをご紹介します。
まずメリットについて。正直メリットはめちゃくちゃあります。僕が感じたものをいくつか挙げると、
①身軽で居られる
これはもう当然で分かりやすいです。フットワークが軽くなります。
②トイレに行ける
これは主に一人旅の場合に大きな荷物を持っていると、例えば空港や鉄道駅でトイレに行きたくなった時に、荷物を見ててくれる人がいません。トイレに持っていく(そして場合によってはトイレの床に置く)か、近くにいる知らない人にお願いしてその人を信じるか(笑)のどっちかになります。
③チェックアウト後もフロントに荷物を預けずに観光でき、取りに戻る手間が省ける。これにより夜行便の場合でも、その日の日中まで有効に時間が使える。
④LCCに追加料金なしで乗れる
節約バックパッカーにとっては地味に大きいのではないでしょうか。できるだけお金をかけずに旅したいのに、預け荷物のために追加料金を払ってしまうと本末転倒です。 アメリカの航空会社に関しては、LCCじゃなくてもエコノミークラスの場合は預け荷物は有料で1つ25ドルかかります。
⑤チェックイン時にカウンターに並ばずとも機械でスムーズに搭乗券を発行し保安検査場に進める
空港そして航空会社によっては、自分で予約番号を打ち込んで搭乗券を発券できるセルフチェックイン機を設けているところもあります。チェックインカウンターは大体混んでいることが多いです。たとえ機械でのセルフチェックインや事前のウェブチェックインで搭乗券を発行できたとしても、預け荷物があれば結局その列に並ばざるを得ず、これまた本末転倒です。
⑥到着後バゲッジクレームで待たずに済む
自分の荷物が一番最初に流れてくるのはそうそうありません(笑)。特に搭乗者が多い便だと、それに比例して預け荷物の量も多いので、かなりの時間待たされます。
⑦そもそも荷物が少ないので、「どこに何がある?」って探す事態が減る
⑧観光客と思われにくい
特にインドでの話になりますが、現地の人による余計な声かけが少なくなります。現地人は土地勘に慣れてる人だと思うのかもしれません。
旅行ガイドブックや大きなスーツケースを持っているのは、「自分は外国人観光客ですよ」とアピールしてるようなものです。
そして最後に、最も伝えたいメリット。
⑨余計なものを買わなくなる
そもそもお土産を買う時の心理って、「海外は(金銭的にも時間的にも)滅多に来られないから今回来た証として記念に買っておこう」という思いから来るものだと思います。でも例えばそれでお土産を何万円分も買ったとしたら、その予算でもしかしたらもう一回そこに行けるかもしれません。「海外旅行は滅多に来られない」という概念が無くなります。今は以前よりも、LCCや経由便を使うことで、安く旅行することが可能になりました。
また、スーツケースの場合、「本当に欲しいから」ではなく、「このまま帰ってしまうともったいないスーツケースの空き空間を埋めたいから」お土産を買ってしまうケースもあるでしょう。したがって、最初から余計な空間を無くせば(小さなリュックあるいはバックパックだけで行けば)そういう無駄な買い物も無くなります。
僕の場合、周りに対するお土産に関しては、実際に旅して感じたことや経験談を話すという「情報」をお土産として持ち帰るようにしています。情報はバッグの中でかさばることはないし、何より相手にとっても役に立つものです。
一応メリットだけだと、フェアじゃない!と思う方もいらっしゃるかもしれないので、デメリットもちょっと書いておきます笑
デメリット
①寒い時期で、多くの衣類が必要な国だと厳しい
②機内持ち込みが前提なので、ハサミ、爪切り、剃刀を持っていけない
長期旅の場合は現地で買って現地に置いてくるかゲストハウス等で借りられたら借りるという手段をとるしかない。
③液体の持ち込みに注意
シャンプーや歯磨き粉は現地で買っても良いと思います。さらに僕の場合は荷物を減らすという観点で、シャンプー1本だけ用意してそれでボディーソープの役割も担うってことをやっていましたが、これは抵抗ある方もいらっしゃるかもしれないので参考程度に留めておきます。
最後にリュック1個で旅するためのメソッド をご紹介します。
①データ化できるものは徹底的にデータ化してスマートフォンに収める
例えば旅程表とかその他メモとか。僕がリュック1個で旅できたのは、このスマートフォンの力によるものです。SNSなどのコミュニケーションツール、カメラ、ビデオカメラ、音楽プレーヤー、メモ、電子書籍、検索エンジン等が全て付随したスマートフォンによって、僕たちはよりモノを減らしやすくなりました。
②クラウド(インターネット上)に保存する
今や多くのクラウドストレージサービスがありますが、僕の場合、旅程やお土産リスト、旅中にとったメモはEvernoteに、写真はGoogleフォトに、動画はYouTubeに保存しています。 Evernoteに関しては、無料版ですと容量が小さいので、僕は有料版を使っています。
③衣類は圧縮袋を活用
やはり荷物の大半は衣類になってくるかなぁと思うので、かさを減らすためには必須のアイテムです。
また、どんなに暑い国でも海外だと冷房の効きすぎで屋内が逆に寒かったりするので、防寒着は持っていった方がよいかと思います。僕は小さく丸められるユニクロのウルトラライトダウンを愛用しています。
④国際キャッシュカードを作って大金を持たない
これにより盗難も少なくなります。そしてカード払いができるところは極力カードで払えば、余計な硬貨を持たなくて済みます。帰国時に再両替する際は紙幣しかできません。
最初僕も「海外旅行はスーツケースで行くもの」という固定観念があって、あまりにも隙間があると「これで大丈夫かな」と不安にさえなってましたが、案外事足りるものです。これからも荷物はどんどん削ぎ落としていくつもりです。