ゆーてんのブログ

元東京外大生が、語学、旅、キャッシュレス、マイル、ポイントについて語るブログ

クレジットカード(ならびに国際キャッシュカード)で海外を旅するメリット

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    海外旅行の際、お金に関して皆さんはどのような対応をしているでしょうか。現金の両替?もしくはカード?

   

   今の時代、海外旅行の際のクレジットカードの持参はもはや必須となってきました。例えば、飛行機、鉄道、バス、ホテルの予約は全てウェブサイトやスマートフォンのアプリでできてしまいます。またバックパッカーにとって利用価値の高い海外の格安バス会社の中には、ネット上で予約し決済はクレジットカードのみという形でしかサービスを展開していないバス会社も存在します。

 

   僕が2年前に実施した世界一周の際には、国際キャッシュカード1枚(VISA)、クレジットカード2枚(VISA, JCB)の計3枚で旅をしました。ただ当時はどのクレジットカードが良いのかといったことは考えていなかったので、後述する限度額に関することや、JCBは海外においてVISAやMasterCardと比べたら通用度が低いなということに僕自身が気づいたのはあくまで旅をしながらということになります。そして世界一周時は宿泊代やレストランでの食事代は現金決済の割合が多く、カードの利便性に関してはいまいち活かしきれていませんでした。

 

   カードの利便性を切に実感したのは、この春休みに卒業旅行としてインドとバリ島を合わせて1ヶ月旅した時です。特にバリ島(インドネシア)の通貨は非常に細かい単位であり(約118インドネシアルピア=1円と、1ルピアは1円以下の価値)、仮に現金払いで極めて少額の硬貨をお釣りで渡されても、正直使い道がありません。その際カード払いにすると、細かい硬貨が出ず、財布がスッキリします。バリ島は観光地化しているので、観光客用のレストランではほとんどがカード払いに対応していました。

 

   今回の記事では、この2つの旅の経験をもとに、海外においてカードを利用するメリットと、カードの選び方、カードを持っていく際のポイントについて解説していきたいと思います。

 

   まずはじめに、題名にもある、国際キャッシュカードとは何なのかを説明したいと思います。国際キャッシュカードというのは、日本で専用の口座を開設し、日本にいるうちに日本円でその口座に入金していれば、「その入金額分だけ」海外のATMから現地通貨を引き出せるカードのことを言います。換算レートに関してはその日によって変動し、引き出す際は自動的に計算されます。クレジットカードと違い、振り込んだ分だけしか引き出せないので、使いすぎという事態が起こらないという安心感が特徴です。またキャッシュカードとしての役割だけではなく、普通にカード払いといったクレジットカードのような使い方もできます。例えば僕が持っているJTB発行の「 Money T global 」という国際キャッシュカードはVISAブランドに対応しているので、VISAマークのあるお店ではこのカードで支払うことができます。ATMで引き出した額やカードでの支払額はその瞬間に口座から日本円に換算して引き落とされる仕組みです。

www.jtbmoneyt.com

 

   はい、それでは本題であるカード決済のメリットに移っていきましょう。僕自身が感じたものをいくつか挙げると、

 

①細かい小銭が出ない(帰国時に再び日本円に両替する際、硬貨は両替できない)

 

②トランジット国でその国の通貨を下ろさずに済む

→これは特に大きなメリットだなぁと思った事項の一つです。今回、卒業旅行でインドからバリ島に移動する際、マレーシアのクアラルンプール経由だったのですが、たった数時間の滞在のために現地通貨を引き出すのは手間ですし、お釣りでコインが来てしまったら両替ができないということで空港での軽食は全てカード払いで済ませました。

③両替時のコミッションよりもATMの手数料の方がオトク

→観光地にはよくある街中の両替所では、"No Comission"と書かれてたりしますが、空港で両替するとまあまあコミッションが取られます。そしてそもそも複数国巡る際はそれぞれの国での両替の手間が省けます

 

④札束を持ち歩かなくて済む

→札束というのはオーバーな表現ですが(笑)、要するに財布に紙幣をたくさん入れておく必要がないということです。お金に関して一番危険なことは、キャッシュという形で紙幣をたくさん入れておくことです。特に米ドル、ユーロ、英ポンド、日本円といった世界的に信用度の高いキャッシュは狙われやすいです。キャッシュには名前が書かれていないので、取られたら終わりですし、後で気付いて当事者に迫ったとしても「何のこと?笑」ってはぐらかされたら何も言えません。また現地の人に財布の中身を見られないようにすることも重要です。

僕の場合、人気の観光地で安全だと信じていたバリ島でまさかのATM強盗に遭遇し、キャッシュは取られたら終わりだということを身に染みて痛感しました。

 

yuuuu7en.hatenablog.com

 

 

⑤キャッシュで払うよりも、クレジットカードで払った方が、ポイントやマイルが貯まる(同額の支払いでもカードだとポイントという形で還元が来る)

 

もしかしたらまだまだあるかもしれません笑

 

   

 最後に、海外旅行という観点でのカードの選び方について少し言及しておきます。
   

   まずカードを選ぶ際、是非ICチップ付きのものを選びましょう。暗証番号式なので磁気カードよりもセキュリティーが強いという意味もありますし、海外のカードリーダーはほとんどがICチップ専用のリーダーとなっていて、たとえカードを持っていてもICチップ非対応で使えなかったという事態にもなりかねません。
   2つ目は限度額の問題と、盗難時のための予備という意味で、複数枚(2~3枚)持っていくということです。1枚しか持っていないと、そのカードが限度額に達したら対応出来なくなります。

   そしてそれらのうち最低1枚はVISAブランドを用意しておくと良いでしょう。VISAが使えないところは無いというくらいVISAは最強です(MasterCardはその次)。JCB、AMEXは世界的に見れば、その通用度は前述の2ブランドと比べて正直低いです。僕もクレジットカード2枚のうち1つはJCB(しかもICチップ非対応のやつ)で、南アジア、中東、ヨーロッパでは意外と使えず、実質もう1枚の方だけで、常に限度額を気にしながら旅していました(アメリカでは多くの場合でJCBが使える)。
   また、限度額に関してもう1つ。メインで使うカードについては、一時的に限度額を引き上げてから行くのをオススメします。特に学生に対しての設定限度額は10万円と低い場合がほとんどで、この限度額だと例えば長距離の航空券代の決済が厳しくなります。

 

   ここまで、カードのメリットをつらつらと書いてきましたが、これに関しては、実際に使ってみて初めて気付くものなのかなぁと思います。僕はもう現金払いには戻れないくらい、どっぷりとカードの利便性にはまってしまいました。皆さんも次回の海外旅行には是非カード利用をしてみて下さい!